1999 年初、20世紀末。
大預言の兆しが、現実世界に徐々に映し出されつつある。
中国では、百年に一度の大洪水灾害に遭われ、
林春萱(リン チュンシュエン)が血縁の家族を失い、天涯孤独となった。
日本では、バブル経済が崩壊し、失業率が上昇する社会の中、
櫻井絵美(さくらい えみ)が高卒後の人生の選択を迫られている。
異なる国に住む二人だが、同じ年齢であり、
共に先天性心疾患を抱えている。
しかし、絵美は10年前に手術で幸運にも治ったが、
春萱は手術が度重なる失敗に終わり、残された命は一年足らずとなっている。
不思議な巡り合わせで、彼女と彼女は東京で出会う。
同じ難病に罹る運命だが、行く末は違った二人。
言葉が通じず、性格も異なる二人。
最期の人生の短い旅。
世紀末の果てに待ち受ける未来は、まだ誰にも分からない……












